PhotoReading102 「論語」 人間、一生の心得


2011.8.1~4 PhotoReading 102冊目のご報告
いろんな著者、解説者による『論語』の本を読む、自分の中の論語シリーズ第三弾
今回は「渋沢本」



タイトル:「論語」 人間、一生の心得

著者名:渋沢 栄一
解説:竹内 均


感想:
 「渋沢栄一」という名前はもちろん知ってはいましたが、具体的にどのような人なのかは知りませんでした。
 少し調べたので簡単に紹介します。

 年齢は、坂本龍馬よりも四歳若く、伊藤博文よりも一歳年上。(1840年生まれ、1931年没)
 幕末から大正初期に活躍した日本の武士(幕臣)、官僚、実業家。第一国立銀行(みずほ銀行の前身)や東京証券取引所などといった500あまりの会社を設立し、経営に携わり、日本の資本主義の父といわれる。

 その著者が1925年に出版した『論語講義』がこの本の原著。

 この本は、原著のタイトル通り、著者が、特に若者に向けて語った本である。

「現代語訳」しているのだろうが、今そこにいる人が書いた本と勘違いするくらいリアルである。それは『論語』自体の持つ普遍性というものもあるだろうし、著者の生きた言葉の力もあるのだろう。

 さらにこの本を読んでいると、今この時代に語られている様に思えてしまうのだが、突然、伊藤博文のことや明治政府の人の名前がふっとでてくると、100年ほど前の語りであったと気づかされる。そこが面白い。

 例えば、伊藤博文と西園寺公望を比較して、
・伊藤博文・・・日本が立憲国として繁栄したのは、伊藤の先見の明による
・西園寺公望・・・内閣総理大臣に二度もなったが、政治上の本領は一度も国家のために発揮したことがない。

 同様に、豊臣秀吉と徳川家康も比較している。この様に、明治初期の人が、江戸時代の、さらにもっと前の時代の人びとをどのように見ていたのかもわかり、論語以外の部分でも楽しめる本です。


 さて、話を「著者の論語観」に戻します。

 まず著者が『論語』のどこに惚れ、どの様に役に立てたかというと、日本の資本主義の父だけあり、『論語』を実学として、『人間の行動基準』として捉えていたのです。
 
 著者の言葉によれば、

 「『論語』は、一言一句がすべて実際の日常生活に応用がきく。読めばすぐに実行ができるような基本の道理を説いている。これが私が儒教のうちでも特に『論語』を選んで、これを守り実践しようとする理由である」とある。さらに

 「会社を経営するにあたって、いちばん必要な要素は会社を切り回す人材である。人材が得られないならば結局その会社は必ず失敗する。そこで私は、この銀行や各種会社の経営を成功させるためには、実際の運営に当たる人に、事業上だけでなく一個人として守り行なうべき規範・基準がなくてはならないと考えたのである。

 このように考えるとき、日常の心得を具体的に説いた『論語』は、その基準にうってつけで、どう判断してよいか悩むときには『論語』のものさしに照らせば、絶対間違いはないと確信しているのである


 そして著者は、このことを実際に500あまりの会社を設立し、『論語』の教えを実行することで、「行動基準」たることを証明してみせたのである。

 私も自らの行動基準とできるよう、深く、そしてつながりを理解して読みすすめていきたい。



「論語」 人間、一生の心得
三笠書房
渋沢 栄一

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この記事へのコメント

村石太レディ&チョッパー
2011年11月30日 11:29
第一国立銀行で 検索中です。
こないだ 新聞で 渋沢栄一の記事を 見まして 興味で 調べ中です。第一国立銀行とは 今のみずほ銀行なんですね
歴史の教科書で 勉強したかなぁ?
宝くじ 当てたいなぁ
そこに 歴史的事実と真実と因果関係

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